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藤井敬吾ギターリサイタルVll(16/6/19)視聴記

公開日: : ギターの演奏, 今日の出来事

標記のコンサートを聴きに行ってきましたので、その様子をお知らせします。

  1. 名称:  藤井敬吾ギターリサイタルVll
  2. 演奏者: 藤井敬吾
  3. 日時:  2016年6月19日(日)15:30-17:30
  4. 場所:  NAM HALL(京都市左京区岡崎)
  5. 料金:  ¥3,000
  6. プログラム:

(1) 大序曲第三番(F.カルリ)  (2) 中世組曲(藤井敬吾)

(3) サラバンド(J.S.バッハ[M.リョベート編])

(4) アンダンテ(J.S.バッハ[藤井敬吾編])

(5) 2つのマズルカ(F.タレガ)

(6) アルハンブラ宮殿の想い出(F.タレガ)

(7) 四季より「春」R.V.269(A.ヴィヴァルディ)

(8) 幻想曲”別れ”(F.ソル)

(9) 3つの小品(M.ジュリアーニ)

(10)ペルシャの市場にて(A.ケテルビー)

(アンコール)アストロナウタ(B.パウエル)、アナ・クリスティーナ/ネリー(A.ラウロ)

感想:(1) Fuj先生のソローコンサートを聴くのは昨年6月のこのホール以来、ちょうど

1年ぶり。 昨年の地下のホールから今年は1階のナムサロンに会場が変わった。

今日の聴衆は20名ほど。 ソレイユからはHayさん・Maeさん・Skaさん・

Tmtさん・Tkuさんが、また、Ngt先生ご夫妻も来られていた。

(2) 1曲目のF.カルリは、元々チェロ奏者で、400数10曲にも及ぶ膨大な

作曲を行ったとのこと。今日の演奏曲は古典派らしい構成を早めの

テンポで技巧的な箇所も難なく弾きこなされていた。

2曲目は自作曲。中世の音楽を元に作曲した何曲かを集めて

手直ししたものとのこと。「宣誓」「痛み」「頒歌」「巡礼の歌」から成る。

中世の曲とは、Cの和音のドミソのミがない、との説明があった。

ハーモニックスが美しい、また、4弦をこすった音や指板を叩くなど

特殊奏法も多用されギターの魅力満載の演奏であった。

小生も弾けるかなぁと思い、自宅に帰って楽譜を見直してみたが、

残念ながら小生には無理そう。3・4曲目はバッハ。「ゆっくりした曲は

本当に美しい。シューマンとメンデルスゾーンが復活させるまでバッハ

は忘れられた存在であったが、ギター編曲では、ピアニストやヴァイオリニスト

に100年ほど先駆けてバッハが取り上げられていた」とのこと。

バッハの曲の美しさを慈しみ紡ぎ出すような素敵な演奏であった。

5曲目は「マリエッタ」「マズルカ ト長調」、何度も聴かせていただいた

ことのある自家薬籠中の演奏。聴かせどころ(泣きを入れる)を

心得た味わい深い演奏であった。前半の最後はおなじみの「アルハンブラ」。

粒の揃ったトレモロが美しい、文句のつけようのない名演。

(3) 約20分の休憩の後、後半はヴィヴァルディから開始。「梅雨時は湿気が多く

ギターが鳴りにくいとよく言われるが、冬場は乾燥していて鳴り過ぎるという話を

聞いたことがない。乾燥しているとパコンと情けない音になりがちなこともあり、

しっとり感のある音の出せる梅雨時は嫌いではない」とのこと。

有名な「四季」からのギター独奏編曲版(全3楽章)で、皆さんご存知の通り、

ギターで弾くには無理とも思わせるような速いテンポの曲ながら、超速で弾き

こなす腕前はさすが。特にラスゲアードを多用した編曲は、原曲のイメージが

よく表わされていたと感じた。後半2曲目のソル「別れ」は、亡くなった友人の

パイジェッロへの永遠の別れを作曲したと言われている由。3曲目はジュリアーニ

の作品を3曲。「ジュリアーニはイタリアの田舎ビシェーリェから、息子と娘の教育

費用のために、30歳にしてウィーンに出て一躍社交界の寵児となった。

住所不定(女性のところを転々としていた)で当時の警察のブラックリストに

載っていた」とのこと。ジュリアーニ独特の半音階、オクターブなど特徴的な技巧

を駆使した素敵な演奏であった。

最後は今日の白眉、「ペルシャの市場にて」ギター独奏版。「私以上の年代の

方は小学校で習ったはず」とのこと。小生も、小学校4年か5年と記憶しているが、

学校の音楽の時間に聞いて印象に残り、貧乏な家に育ったためそれまでレコード

プレーヤなどなかった我が家に、親にねだってレコードプレーヤとLPレコードを

買ってもらったことをよく覚えている。この曲との出会いがなければ、今日の

ギタリスト(?)としての小生はなかったかも。「ギターは小さなオーケストラ」

というベートーヴェンの言葉を実証するような多彩な演奏であったが、特に王女の

旋律の2回目をトレモロで美しく奏でられたのが印象的であった。「世の中には

何故この曲をギター独奏で弾くのか、のように疑問を呈する人もいるが、今年、

還暦を迎え、人の言うことは気にせず好きな曲をこれからも演奏していきたい」

とのこと。小生も、ギター技術や音楽力ではFuj先生にはるかに及ばないものの、

この精神は是非実践していきたい。

(4) アンコールは、「アストロナウタ(宇宙飛行士)」と「アナ・クリスティーナ/ネリー」

2曲。いずれも、小生は何度か聴いたことのある演奏ではあるが、聴くたびに

ギターの多様性に改めて気づかせていただける素敵な演奏である。

という訳で、梅雨空の元、ギター名曲の魅力を堪能できたひと時でした。

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