先週の土曜日と日曜日に二つのギターリサイタルに行きました。
一つは、6月16日(土)14:00より、京都コンサートホール小ホールで、大萩康司「ピアソラ没後20年 Homenaje a Astor Piazzolla ~北村聡を迎えて~」
もう一つは、6月17日(日)15:30より、京都NAM HOLL(ナムホール)で、藤井敬吾「ラテンの響きにつつまれてⅢ」です。
大萩康司さんのリサイタルでは、ピアソラを中心にタンゴの曲が楽しめました。プログラムにあるように、後半は北村聡さんのバンドネオンとの重奏で「リベルタンゴ」「タンゴの歴史」が心地よいリズムで奏でられました。「リベルタンゴ」はソレイユの合奏でも弾いたことがあるのですが、自然と身体が動いてくるようなリズムと哀愁を含んだメロディがすばらしく演奏され、あの当時を懐かしく思い出しました。また、みんなで弾いてみたいと思いました。高槻のYamさんやHayさんご夫婦も来ておられ、あとのサイン会にも並んでおられましたが、私はこの日のソレイユの練習に参加するために足早に雨の中地下鉄に急ぎました。
藤井先生のリサイタルではラテンの曲が中心でした。プログラムに書かれていませんが、2番目に弾かれた「リュートのための6つの小品」がとても印象に残りました。6つめの曲は、ガリレオ・ガリレイのお父さんのかいた曲で、低音の動きとメロディの速いパッセージが心地よい曲でした。琵琶の語源などのお話しも楽しかったです。
ご自身が作曲された「羽衣伝説」は超絶技巧に圧倒され、同じく「中世組曲」は途中のお話しにもあったように中世のヨーロッパの街角に立ったかのような印象を受けながら聴き入りました。A.ブラッシャネロやJ.ラターの曲は初めて聴くもので、隠れた名曲があることを知ることができよかったです。後半のプログラムにあるF.ソルの「幻想曲“別れ”」の演奏に際しては、先生の師であるホセ・ルイス・ゴンサレスの逸話を聞くことができました。ソレイユのMaeさん、Shikさん、kurさん、Hayさんも来ておられましたが、迫力ある演奏と楽しいお話しを伺うことができ、帰りのバスでもその余韻に浸っていました。
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