1. 名称: 朴葵姫(パク・キュヒ)クラシックギターコンサート
2. 日時: 2013年1月13日(日)17:30-18:35
3. 場所: JEUGIA三条本店6FイベントスペースJスクエア
4. 料金: 2,000円(前売り)
5. プログラム:
(1) M.スカルラッティ/ソナタ ト長調K.14
(2) M.スカルラッティ/ソナタ 二長調K.178
(3) M.ファリャ/バレエ音楽「恋は魔術師」-魔法の輪(漁夫の物語)、狐火の歌
(4) M.ファリャ/バレエ音楽「三角帽子」-粉屋の踊り
(5) M.トロバ/ソナチネ
(6) I.アルベニス/カタルーニャ奇想曲
(7) I.アルベニス/「スペイン組曲」より第5曲:伝説(Asturias)
(8) A.バリオス/森に夢見る
アンコール
(9) A.バリオス/最後のトレモロ
6. 感想:
(0) コンサートの前に、JEUJIYA APEX弦楽器フロアで開催されている 「手工ギター展示会」に16:15頃到着。先に、ソレイユMaeさんとSkaさんが 来られていた。小生はKenneth Hill(ハカ ランダ)¥1,260,000を試奏させ
ていただいた。高音弦・低音弦ともに、ハイポジションでもよく響く音が
出せ、音の立ち上がり、到達性にも優れていると高く評価できる楽器と見た。 約20ほど、「J.W.デュアルテ/イギリス組曲」練習含め、弾かせていただいた。 http://sanjo.jeugia.co.jp/strings/event.html
(1) 会場はJEUJIYA本店の6F、パイプ椅子を並べた約100席ほどがほぼ満
(1) 会場はJEUJIYA本店の6F、パイプ椅子を並べた約100席ほどがほぼ満
席の盛況。ソレイユMaeさん、Skaさん、昨日見学に来られたKrhさんも
来られていた。
(2) 朴葵姫さんは、NHK-BS「クラシック倶楽部」や現代ギター誌では知って
いたが、実演に接するのは始めて。 85年生、現在はウィーン在住、係
の方の紹介では、本日のコンサートの後、ウィーンに発たれるという強行
スケジュールとのこと。本日の衣装は、白い上着に黒のパンツという
質素ないでたち。 150㎝台と思われる小柄な体躯に、手指も細く、
小さく見える。 顔も小さくて愛らしい。演奏の前に、右手を見つめて集中
される様も何ともかわいらしい。
(3) 1-2曲目はスカルラッティのソナタ。 トリルや装飾音などの左手の技巧
や右手の速いパッセージなど、技術的な難易度の高い曲を何とも軽快に
弾きこなすテクニカルな優越性が素晴らしい。 フレーズにより、右手の
タッチを硬軟弾き分ける技術も持ち合わせている。
最初の2曲を弾き終わった後、マイクを手に「あけましておめでとうござい
ます」とのご挨拶。「昨日は、東京(HAKUJU HALL)でニューイヤーコン
サートがあったが、関西の温かく迎えていただける聴衆が好きなので、
今日のソロコンサートに京都まで来た。スカルラッティとバリオス以外は、
新譜「スペインの旅」収録曲から選曲した。
スペインを旅するつもりでお聴きください」とのこと。
(4) ファリャの3曲は、ラスゲアードなどスペイン風の技巧を見事に駆使した、
スペイン風味豊かな名演。「トロバ/ソナチネ」は小生が大好きなギター曲
の1つ。第1楽章の若々しいエネルギ、第2楽章の抒情性、第3楽章の軽快・
爽快さを見事に具現化した爽やかな演奏であった。
(5) アルベニス2曲は、スペインの香りを会場いっぱいにふりまくような素敵な
演奏。 「森に夢見る」で、会場に立てかけてあったもう一つのギターに
持ち替えた。 「私の楽器Daniel Friederichは約4年使っているが、傷がたく
さんついて穴があきそうなくらい。JEUJIYAさんが用意くださった
Daniel Friederichは1968年作で高音がとてもよく伸び、保存状態もよい。
目をつぶって楽しい思い出を思い浮かべながら聴いてください」とのこと。
粒の揃ったトレモロが美しい。
割れんばかりの拍手に応えて、再び自分の楽器に持ち替えて、同じくトレ
モロ曲の「最後のトレモロ」。 トレモロだけでなく、アマチュアの演奏では
おろそかになりがちな低音もしっかりと響かせてくれた。
(6) 演奏終了後、会場で即売されていたCDを購入した人のためのサイン会。
小生は新譜「スペインの旅」を購入し、サインをいただいた。 握手は遠慮
した(佳織さんの場合は握手禁止のため)が、Maeさんは握手されたとの
こと。
という訳で、新年早々の寒空の下、朴葵姫さんの卓越した音楽性とその美貌に心癒された日曜日の午後でした。
では、素敵な2013年をお過ごしください。
では、素敵な2013年をお過ごしください。
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