標記のリサイタルが、6月16日(日)午後3時半から、ナム・ホールで開催されました。会場のナム・ホールは、平安神宮から徒歩5分、京都の岡崎にある音楽ホールで、ホームページの案内には「着飾らず、ちょっと大人でお洒落な空間」と書かれていますが、しっとりとした雰囲気の、ギターにほどよい空間です。
四条河原町でHayさんと待ち合わせ、市バスで15分、会場に到着すると、高槻GCのお二人やNag先生ご夫妻など、すでに席に着かれていました。ここでの演奏会には、幾度か行ったことがありますが、いつもはピアノが置かれている前の方に向かって座席が並べられていましたが、今回は中央に演奏席が、そして、それを取り囲むように半円の客席が50席ほど設けられていました。何処に座っても繊細なギターの音色が聞き取れる配置でした。開演時にはほど満席。私は、演奏者の左側一番前の席に座りました。ここでは、右手の動きがはっきりと見て取れます。
演奏が始まると、超絶技巧が目の前で展開され、その迫力に圧倒されると同時に、微妙に変化するギターの響きに包まれました。生のギターの音色が時には激しく時には甘く弾き分けられ、絶妙のトークとともにルネッサンスから現代音楽までの幅広いプログラムを満喫しました。プログラムは以下の通りでした。
第一部
2つの聖母マリア頌歌 アルフォンソⅩ編纂(13世紀)
3つの小品 V.ガリレイ(16世紀)
組曲イ短調 G.A.プレシャネッロ(18世紀)
6つのコントラダンス D.アグアド
3つのメヌエット
第二部
羽衣伝説 藤井敬吾(1965-)
Mimi & Choro Fino L.Almeida(1917-1995)
Blue Moon(Almeida編)R.Rodger & L.Hart(1934)
Over the Rainbow(Almeida編)H.Arlen(1939)
粉屋の踊り M.de.Fala(1876-1946)
チキリン・デ・バチン/アディオス・ノニーノ A.ピアソラ(1921-1992)
コメント